松戸市在住のBMXフラットランド世界王者・佐々木元(ささきもと)選手の X Games Chiba 2023出場を記念したスペシャルインタビューを公開

千葉県松戸市は、松戸市在住のBMXプロライダー・佐々木元 選手(鎌ケ谷巧業株式会社所属)が、世界最高峰のアクションスポーツの国際競技会「X Games Chiba 2023 (エックスゲームズチバ)」(開催期間:2023年5月12日(金)~14(日)、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)、Webサイト:https://xgamesjapan.com/)のBMXフラットランド種目に出場することを記念し、佐々木選手のスペシャルインタビュー記事を公開しました。

スペシャルインタビュー記事Webサイト
https://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/sports-katsuyaku/sports_2023/moto_interview.html

1995年に米スポーツ専門局ESPN(イーエスピーエヌ)によって創設された「X Games」は、スケートボードやBMX、Moto X、スキー、スノーボードなどのアクションスポーツの国際競技会です。トップアスリートたちのアクロバティックでスピーディーなパフォーマンスを観られる最高峰の大会として世界中で高い人気を誇り、現在では約200カ国に配信されています。

佐々木選手が出場するBMXフラットランドは、平らな場所でBMXをフィギュアスケートのようにくるくると操作して複雑なトリック(技)をつなぎ、100以上のトリックの中から制限時間3分の中で繰り出される技術の高さを競う競技です。この種目は、2028年にアメリカ・ロサンゼルスで開催されるオリンピックでの正式採用が濃厚と言われています。

佐々木選手は、昨年11月にUAEで開催された「UCIアーバンサイクリング世界選手権」のBMXフリースタイル・フラットランドで念願の初優勝を果たし、世界ランキングも自身初の1位に浮上しました※1。世界王者として臨む今大会では、昨年の「X Games Chiba 2022」での銅メダルを上回る初優勝を狙います。

今回公開するインタビューでは、「X Games Chiba 2023」に臨む意気込みや、現在取り組んでいるプログラムの大改革などについてお聞きしました。

松戸市は、今後も松戸市在住や所縁のあるアスリートの活動を応援してまいります。

※1:「UCIアーバンサイクリング世界選手権」に関する記事:https://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/miryoku_hito-machi/syun_matsudojin2022.html

■ 佐々木元 選手

1985年5月生まれ 37歳。千葉県松戸市在住。BMXフラットランドのプロライダー。鎌ケ谷巧業株式会社所属。世界ランキング1位。
2010、2011年にはBMX界で最も権威のあるアワード“NORA CUP”をアジア人初の2年連続で受賞するなど、世界を代表するライダー。昨年11月の「UCIアーバンサイクリング世界選手権(UAE)」で優勝し、初の世界チャンピオンとなった。「X Games Chiba」には、招待選手として2年連続での出場となる。同大会の前週には、2023年の国内大会初戦「Japan Cup(愛知県名古屋市)」にも挑む。オリンピックへの想いは人一倍で、「BMXフラットランドの採用が、どこの、何年の大会になろうとも、オリンピックには絶対に出場したい」と語る。

【ご参考】
松戸市所縁のアスリートに関する記事は、松戸市の魅力を伝えるコンテンツを集めた「松戸市オンラインプレスルーム」(https://www.pr-today.net/a00241/)にもございます。ぜひご覧ください。

佐々木元選手インタビュー

※3月中旬に実施

2022年9月に開催された「松戸ファンフェスタ inテラスモール」で
美技を披露し、多くの観衆を沸かせました

ー X Games Chiba 2023の開催まで、およそ2カ月です。準備はいかがですか?

佐々木選手:昨年4月に開催された「X Games Chiba 2022」は、これまでの競技人生の中で最も練習した大会でした。それでも調整がぎりぎり間に合ったという印象だったこともあり、今年は前回よりも万全の状態で臨むべく1カ月前倒しで開始しました。日に日に体に巻かれるテーピングの数は増えていますが(笑)、たぶん調整できると思います。

ー 昨年の「UCIアーバンサイクリング世界選手権」に優勝し、世界王者として臨む大会です。

佐々木選手:世界王者になった翌年である今年が、競技者として1番難しいと思っています。大会に出場すればするほど、しかも好成績を収めるほど、観客やジャッジは演目を見慣れてしまって新鮮さが薄まり、同じプログラムで勝つことが難しくなります。同じことをしても、絶対に昨年のようにはいかない。そう考えて現在、これまでの競技人生の中で最大規模となるプログラム変更に挑んでいます。

ー 最大規模とは、どれくらい変えるのでしょうか?

佐々木選手:通常、BMXフラットランドは、ルーティンと言われる技の連続構成を3分間で5つ、6つ披露するのですが、今のところ6つの内の4つを変えようとしています。さらには、僕がプロになってからずっと使い続けてきた技を構成から初めて抜きました。この大変革が最終的に成功するかどうかは、まだわかりません。もしかすると、巡り巡って昨年の構成に戻すかもしれません。それでも、今はどこまでできるかを試してみたいです。

ー 世界一にまで昇りつめたプログラムをそこまで変えてしまうのですね。

佐々木選手:普通は世界王者になったら満足してしまうと思うんです。人によっては「あれだけ完成度の高いプログラムをつくったんだから、さらに成功確率を高めていくだけでいいのではないか」と考えるでしょう。けれども、僕が1番したいことは「観衆を驚かすこと」です。僕がアマチュアだった頃、オフシーズン明けの4月の大会でプロの先輩たちがどんな新技を見せるのか、とてもワクワクしていた記憶が今も鮮明に残っています。だから、僕も観る人たちをワクワクさせたいのです。

ー 佐々木選手にとって「X Games」はどんな大会ですか?

佐々木選手:オリンピックを除けば、世界中のスケートボードやBMX、スノーボードといったアクションスポーツの選手みんなが1番大事にしている大会です。僕たちの中では、X Gamesのメダルには、オリンピックのそれと同じくらいの価値があると思っています。

ー 地元・千葉県での大会に、2年連続で招待されました。

佐々木選手:地元での開催はとても嬉しいです。妻や子どもたちといった家族や友人、ストリートスポーツに興味のある人たちが気軽に観戦できるし、メディアの方々にもたくさん取材に足を運んでいただける。やっぱり、頑張る原動力になります。
しかも今年のBMXフラットランドの開催日は大会最終日の日曜日なんです(昨年の同種目は平日開催)。観客数の多い日曜日に、地元の大観衆の前で披露できる喜びを噛みしめたいです。

ー 昨年は銅メダルを獲得しました。今年の大会への意気込みとファンへのメッセージをお願いします。

佐々木選手:昨年は「どうしてもメダルを獲りたい」という想いが強かったですが、今年は「楽しみたい」という気持ちの方が強い。僕は、試合中の表情が笑顔だと良い結果が出るんです。昨年、世界王者になった時もそうでした。ご覧になる際は、フラットランドの技術だけでなく、のびのびと楽しんでいる僕の表情にも注目してください。
当日楽しんで笑顔で披露できるよう、とにかく今は練習を頑張ります。世界王者として守りに入るのではなく、世界1位をとった過去の自分と戦うくらいの意気込みで準備します!応援よろしくお願いします。

以上