「改正文化財保護法」施行後・初の「指定文化財に泊まる」試み 全国約15,000の建造物、地域活性化の切り札への試金石 約300年前の建築美を残す屋敷で 日本民俗学の父・柳田國男の耽読を追体験

10月27日(火)11:00~15:00プレス内覧会のご案内

株式会社レック(兵庫県神戸市、代表取締役:高橋 泉)は、「NIPPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」の11月1日オープンに先駆け、10月27日(火)11:00~15:00に報道関係者向けの内覧会を行います。ご取材の方は巻末記載の必要事項を明記のうえ、【10月26日(月)15:00】までにFAXまたはPR事務局(lec-pr@kyodo-pr.co.jpまでご連絡いただければ幸いです。

初の「指定文化財に泊まる」試み 改正文化財保護法・ホテル改装第一号
全国約15,000の建造物の試金石になるか
 国及び都道府県・市町村指定の文化財(建造物)は、全国に1万4,967件あります(文化庁HPより)。これらを後世に継承していくには、継続的に膨大な修理コストと維持管理コストが必要です。しかし過疎化や少子高齢化を背景に、各自治体の財政がひっ迫する中で、文化財の保存に必要な費用負担を、寄付や見学料などで補うには限界があるのが実情です。そのようななか2019年4月、改正文化財保護法が施行されました。改正法では、保存のために活用することの必要性に重きが置かれるようになりました。
 その趣旨に則り、ホテルに改装された第一号案件が今回の「NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」です。

<ご参考>「指定文化財を全国で初めてホテルに活用」について
・「全国初」の対象は、国及び都道府県の指定文化財です(市町村が指定する文化財は調査対象外)。
・国の重要文化財を「民泊」に活用した事例は1件あります。ただし「民泊」は、旅館業法に定められた「旅館」「ホテル」ではないため、本報
   道資料では「旅館並びにホテル」としては「初の活用事例」としています。
・もともと旅館・ホテルが、後になって指定文化財となった事例はあります(東京ステーションホテルなど)。

300年前の建築美を残す屋敷で日本民俗学の父・柳田國男の耽読を追体験
宿泊、レストラン、ブックカフェ、結婚式も
 兵庫県福崎町の「大庄屋(おおじょうや) 三木家住宅(兵庫県指定重要有形文化財)」は、約300年前、江戸時代中期に建築された、兵庫県指定重要有形文化財です。日本民俗学の父・柳田國男が11歳のときに書物を耽読し、学問の基礎を築いた地といわれています。
 敷地面積1861.18㎡(約563坪)で、主屋(表座敷)、副屋、離れ、内蔵、酒蔵、角蔵、など9棟の建物から構成され、主屋は宝永2年(1705)に建てられたことが判明しています。建築当時の姿をよく残した、建築学的にも貴重な文化遺産です。
11月1日に開業する「NIPPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」は、「なつかしく、あたらしい、日本の暮らしをつくる。」をコンセプトに、副屋などの部分(約680㎡)をリノベーションし、宿泊、レストラン*、BOOK CAFE*、ウェディングなど複合型ホテルとしてオープンするものです。
 約300年の歴史を静かに味わいながら、さまざまな体験をご提供。懐かしい風景を眺めながらお気に入りの本を読みふけり、シェフ自慢の料理を一品一品心ゆくまで味わって特別な時間をお楽しみいただけます。
*レストラン・BOOK CAFEは来春から営業します。

 

柳田國男・妖怪の世界観をテーマに、旧・辻川郵便局舎も「妖怪BOOK CAFE」にリノベーション
三木家住宅に隣接する国登録有形文化財「旧辻川郵便局」の局舎(約170㎡)をリノベーションした「妖怪BOOK CAFE」も宿泊部分を先行オープンします。
 柳田國男は、近代化、西洋化で失われた日本人の心を後世に残そうと、岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承等を説話集『遠野物語』として残したことで知られています。
2階は客室部分として、旧郵便局の歴史を感じる洋館風な客室にリノベーションいたしました。1階は、天狗、河童、座敷童などの妖怪にまつわる書籍400冊をお楽しみいただけます(カフェ営業は来春予定)。

文化財を後世に繋げるモデルケースに
「文化財」を地域活性化の切り札に  日帰り型から滞在型観光へ
 福崎町は、民俗学の父・柳田國男の生家があり、妖怪で町おこしに取り組み、人気が高まっています。
 しかし日帰り観光地にとどまっており、滞在型観光としての拠点の整備が課題でした。
 文化財を活用することで、地域の歴史物語が体験できるホテルができ、宿泊そのものが地域の新しい観光資源となります。今回の「NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」を作ることで、地域の観光振興、地域の活性化、雇用の創出につなげ、全国に先駆け文化財を後世に繋げるモデルケースとなるような取り組みとしていきたいと考えています。

<プレス内覧会 実施概要>
■日付:2020年10月27日(火)11:00~15:00(自由内覧方式)
■対象:報道関係者のみ
■住所:兵庫県神崎郡福崎町西田原1106
■施設内覧ツアー:
(1)担当スタッフ同行の内覧ツアーを当日4回行います。
 参加ご希望の方は、添付のご連絡用紙にて希望時間帯をご指定下さい。
 ※ただし1回あたりのご参加は定員4名様とさせていただきます。
(2)三木家・主屋部分のご案内を当日2回行います。
 こちらも添付のご連絡用紙にてご参加の希望時間帯をご指定下さい。

■スケジュール:

福崎駅着※ 送迎車発 施設内覧ツアー 三木家・主屋をご案内 送迎車発時刻
10:19 10:40 11:00 1回目      
11:21 11:40 12:00 2回目     12:10
        12:30 1回目  
12:23 12:40 13:00 3回目     13:10
        13:30 2回目  
13:22 13:40 14:00 4回目     14:10
            15:10

 

※2020年10月13日現在のJR西日本播但線・和田山方面・福崎駅「発」のご参考時刻です。実際の「到着」時刻はご確認ください。
■ご注意事項:感染予防のため、ご取材時はマスクの着用をお願いいたします。
■宿泊お食事をご撮影いただけます(ご試食機会は設けておりません)。