日本能率協会審査登録センターによる「JMAQA AWARDS 2023」開催

ISOを上手く活用し成長している組織の取り組みを称え、紹介するための表彰制度 3組織の表彰と基調講演を実施

 日本能率協会審査登録センター(JMAQA)では、ご登録いただいている組織を対象とした表彰制度「JMAQA AWARDS」を設けています。 この表彰制度は、事業とマネジメントシステムを一体化させることで成長している組織の取り組みを称え、広く紹介することを目的としています。

 第6回目となる「JMAQA AWARDS 2023」では、審査員による推薦組織の中から選考委員会の審議を経て、株式会社ナラザキフーズ 釧路工場 様、西田工業株式会社 竜洋工場 様、株式会社リクルートホールディングス 様の3社が受賞しました。具体的な取り組みの詳細は次頁以降でご紹介させていただきます。

 また、基調講演として「変革の瞬間 ~赤字会社を世界NO.1に」をテーマに元株式会社タニタ 代表取締役社長の谷田 大輔氏が講演を行いました。

表彰式の様子


パネルディスカッションの様子


受賞組織のご担当者のみなさま

一般社団法人日本能率協会 会長 中村 正己
による主催者挨拶の様子

 

■開催概要

会期:2023年2月17日(金)
会場:東京コンファレンスセンター品川
お問合せ先:一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター JMAQA AWARDS 事務局
TEL:03-3434-1446 E-mail:JMAQAinfo@jma.or.jp


1
 株式会社ナラザキフーズ 釧路工場 ご登壇者:副本部長 落石 剛次様

 

◆受賞テーマ

事業と統合した仕組みを現場で導入し、外国籍従業員の活躍を促進 職場全体の活性化につなげる

◆受賞の概要

 株式会社ナラザキフーズ 釧路工場(北海道釧路市新野24‐1072)は、たらこ・辛子明太子を製造、とりわけ希少な北海道産の卵にこだわり、安全と美味しさを追求した各種製品は好評を博しています。大手コンビニの製造ベンダーとして、二社監査含めて厳しい要求事項に対応しているHACCPの仕組みや衛生管理のレベルは、業界でもトップクラス。日本能率協会審査登録センター(JMAQA)による認証は、JFS-C規格を2020年より登録しています。

 同社では、食品安全の仕組みについて「事業との統合を図ることで現場の活性化」を実現しており、今回、この点が評価されました。たとえば4割の外国籍従業員のために、業務関連のさまざまな文書類やコミュケーションを英語と日本語で併記、改善活動など社内活動の参画の促進など、現場で主戦力として活躍できる仕掛けを導入し、組織内全体の活性化につなげています。

◆審査員の視点

他に例を見ない、独自の取り組みを行っている。
マネジメントシステムと事業との統合が上手くいっている。
ぜひ、さまざまな取り組みを他社に知ってもらいたい。

◆受賞組織概要

認証取得:JFS-C規格:2020年

2 西田工業株式会社 竜洋工場 ご登壇者:製造部 部長 杉本 敬吾様

 

◆受賞テーマ

託児所併設など職場環境を重視 従業員満足の向上が業務改善につながり、生産ロスコストの低減が実現

◆受賞の概要

 西田工業株式会社 竜洋工場(静岡県磐田市竜洋中島101-1)は、輸送機器の精密加工金属部品の精密切削を中心に、付随する熱処理研磨や表面処理の加工も行っています。最高品質を実現する「感動技質」をモットーにしている熟練技術によって、二輪や四輪のショックアブソーバー部品、船外機部品、工作機械部品など幅広く対応しています。日本能率協会審査登録センター(JMAQA)による認証は、ISO9001を2009年より登録しています。

 今回、従業員満足を充足させることで顧客満足の向上につなげるために展開している、いくつものユニークな取り組みが評価されています。託児所『オベルジーヌ保育園』の工場併設、静岡県「男女共同参画社会づくり 宣言事業所・団体」の登録など職場環境の改善を進めることで従業員の意識を高め、生産現場における継続的改善によって、主要製品におけるロスコストの改善を実現しています。

◆審査員の視点

他に例を見ない、独自の取り組みを行っている。
人、物、金をマネジメントシステムの運用によって有効活用している。

◆受賞組織概要

URL:http://www.nishida-k.com/

認証取得:ISO9001:2009年

3 株式会社リクルートホールディングス ご登壇者:サステナビリティ推進室長 菊池 明重様

 

◆受賞テーマ

ESG経営の環境・サステナ分野におけるさまざまな仕掛けでEMSを活用 バリューチェーン全体のGHG排出量削減を推進

◆受賞の概要

 株式会社リクルートホールディングス(東京都千代田区丸の内1‐9‐2)は、テクノロジーを活用した求職・採用活動支援や企業クライアント向けの業務・経営支援、人材派遣など幅広いサービスを 手掛けるリクルートグループの持株会社。日本能率協会審査登録センター(JMAQA)による認証は、ISO14001を2011年より登録しています。

 今回、評価対象となったのが、リクルートグループ全体に関わるESG経営における環境・サステナビリティ分野のさまざまな取り組みを、環境マネジメントシステム(EMS)の枠組みを活用して、高いレベルで推進している点です。

 たとえば、株式会社リクルートでは、気候変動への取り組みとして、バリューチェーン全体のGHG排出量を算定し、取引先と協働して、積極的にGHG削減に取り組んでいます。従業員の環境意識醸成や行動支援などを含め、全ての事業活動やサービスを通じた環境保全活動において、EMSを高いレベルで活用しています。

◆審査員の視点

他に例を見ない、独自の取組みを行っている。
マネジメントシステムと事業との統合が上手くいっている。

◆受賞組織概要

URL:https://recruit-holdings.com/ja/

認証取得:ISO14001:2011年

基調講演 変革の瞬間 ~赤字会社を世界N0.1に~


谷田 大輔 氏

株式会社3D Body Lab 取締役会長 /
株式会社昇陽 代表取締役会長 /
元株式会社タニタ 代表取締役社長

基調講演の様子

1985年に株式会社タニタ代表取締役社長に就任。
世界初の家庭用体脂肪計・体組成計を開発・販売し、 赤字状態だった同社を、ヘルスメーター売上世界NO.1企業へと成長させた。株式会社タニタ総合研究所 所長を経て、赤字企業の経営及びコンサルティングを行い、現在数社が上場を目指す程の効果を上げられました。

講演では、赤字企業を世界NO.1企業に導いた経営手法、独自のヘルシーメニューで注目された「タニタの社員食堂」に見られる経営マインドを伝授。企業の飛躍に必要な理論と実体験に基づいた考え方を様々にご紹介いただきました。