【コーナーストーン最新調査レポート】 従業員の人財開発ニーズに組織が対応できていないことが判明

~今後求められるスキルの習得に必要な制度が組織内に整備されていない と考える従業員が半数近くに~

人財開発・人財管理ソリューションのトップ企業であるコーナーストーンオンデマンド(以下コーナーストーン)は本日、世界中の組織の人財開発プログラムの状況を包括的に調査した「2023 Talent Health Index(2023年 人財開発戦略の健全性指標)」を公表したことを発表しました。

※本プレスリリースは、2023年9月12日にカリフォルニア州サンタモニカで発表されたプレスリリースの抄訳です。

人財開発・人財管理ソリューションのトップ企業であるコーナーストーンオンデマンド(以下コーナーストーン)は本日、世界中の組織の人財開発プログラムの状況を包括的に調査した「2023 Talent Health Index2023年 人財開発戦略の健全性指標)」を公表したことを発表しました。Cornerstone People Research ラボが実施した本調査では、ほとんどの組織で熟練した人財開発プログラムの取り組みが進んでいないこと、また職場での成長や人財開発に関する従業員の期待と、現在、実際に整備されている人財開発プログラムの間には引き続きギャップがあることが明らかになりました。

 主な調査結果は以下の通りです。

・従業員は組織内でより成長できる機会を提供してほしいと望んでいる

スキル開発に必要な体制が整備されていないと感じている従業員は41%。従業員は「もっと学習コンテンツがほしい(65%)」、「より多くのコーチングやメンタリングを見つけたい(63%)」、「さらなるキャリアに関するガイダンスを探している(59%)」と回答。

  • 新しい革新的な人財ソリューションの採用が進んでいない 

学習者中心型のツールを活用して人財プロセスや情報を合理化していると回答した組織はわずか37%AIテクノロジーを活用して人財の最適化を図れていないとした組織は6割以上にのぼる。

 一連の設問では、組織による全般的な学習、育成、キャリアパス、特定のスキル開発のサポート体制について、企業側と従業員がどのように捉えているかについても調査しました。人財のスキル開発ができていると認識しているのは企業側では大半(88%)であるのに対し、従業員では59%と大きな開きがありました。このギャップはコーナーストーンが2020年に調査を開始して以来、毎年3割前後と横ばいで、組織は従業員が望む水準のスキル開発のツールや支援を提供できていないことが示されています。

 その一方で、すべての組織が未成熟であるわけではありません。顧客満足度、生産性、従業員の維持、全般的なパフォーマンスに関する自己評価の高い組織(「High-Performing Organizations(ハイパフォーマンスな組織)」)は、人財開発戦略の健全性指標におけるスコアも顕著に高くなりました。

ハイパフォーマンスな組織の主な数値は下の通りです。

ハイパフォーマンスな組織の従業員のうち96%が、人財開発の具体的な支援策が示されていると回答

  • 92%が組織の人財開発の取り組みに信頼している
  • 96%が自分、そして自分の成長が組織で大切にされていると感じている

 

コーナーストーンの最高経営責任者(CEO)であるヒマンシュ・パルスレ(Himanshu Palsule)は次のように述べています。「絶え間ない変化、働き方や働き手の多様化、新たな人財開発サイクルが出現する環境において、人財開発プログラムの成熟度を向上させることが非常に重要です。組織が職場環境の変化に対応し、今後発展していけるかどうかは、人財戦略を刷新し、いかに人財に投資するかにかかっています。人財開発戦略の健全性指標の目的は、お客様が大きなチャンスが存在する分野を特定し、成長に向けたロードマップを策定し、事業に真の効果をもたらす人財開発プログラムや社員体験を創出できるよう支援することです。」

 なお、コーナーストーンでは、人財開発戦略の健全性指標の公表と合わせ、組織が人財開発プログラムの成熟度を詳細に評価できるオンラインの自己評価ツールと、持続的な人財開発のための参考資料の無償提供を発表しました。詳細はこちらをご覧ください。

 調査方法

コーナーストーンはThe Starr Conspiracyと提携し、北米、欧州、アジア太平洋の700名以上の人事担当者および幹部と1,400名以上の従業員を対象に調査を実施し、人財開発戦略の健全性指標レポートをまとめました。この調査では、「文化とテクノロジー」、「スキル戦略」、「学習と能力開発」、「コンテンツ戦略」、「パフォーマンス管理」、「人財流動性」、「レポートとデータ分析」の7つの重要な人財開発プログラム領域における成熟度を測定しました。回答をもとに、組織の人財開発プログラムの成熟度を低い順に「基礎レベル」、「管理レベル」、「高度レベル」、「変革レベル」の主な4段階で評価しました。調査方法について詳しくはレポートをご参照ください。

 Cornerstone People Research ラボについて

Cornerstone People Research ラボは、2020年に設立された、コーナーストーン社内の研究者とサードパーティーの業界専門家で構成される組織で、仕事の現状に関するデータを活用した気づきや、新しいワークモデルの誕生につながる新たな潮流を見出すため、社内外で調査を行っています。企業における研修や人財開発のトレンドと、従業員の職場体験に関する問題が主な注力分野です。

 コーナーストーンについて

コーナーストーンオンデマンドは、テクノロジー、データ、コンテンツを統合し、すべての人のための成長、敏捷性、成功につながる職場環境を構築する次世代の人財エクスペリエンスプラットフォームを提供し、未来に対応する労働力構築を支援する企業です。中立性とスケーラビリティを核として設計されたオープンアーキテクチャに基づいて構築されたAI活用型・スキル重視型・体験型プラットフォームの提供により、コーナーストーンは組織の学習・能力開発エクスペリエンスを近代化します。また、どこからでも最適なコンテンツを提供し、人財とキャリアの流動性を加速させ、スキルをビジネス全体の成長と成功の共通言語として確立できるよう支援します。コーナーストーンは、7,000社以上のクライアント企業と1億人以上のユーザーに利用されており、世界180カ国、50の言語で提供されています。

詳細は https://www.cornerstoneondemand.com/jp/ をご覧ください。

 

■参考資料

日本の数値およびグローバル数値との比較

・人財のスキル開発ができているという認識は企業側が59%に対して従業員は31%とグローバルの数値と比較してどちらも25ポイント以上も低い値となった

 

・企業側の75%が従業員のスキル開発に自信を持っている一方、自分のスキル開発に自信を持っている従業員は26%と大きな差が見られる結果に