小学1年生の事故リスクは小学6年生の「約2.5倍」※1  AIと1,653台のカメラが守る 加古川市が目指す「日本最高水準の安全な通学路」

~スマートシティの防犯・交通安全インフラを公開~

 兵庫県加古川市(市長:岡田康裕)では、全国屈指の見守りインフラを整備しています。

入学シーズンに懸念される交通リスクに対し、街に根付いたテクノロジーと地域コミュニティが連動することで、誰もが安心して歩ける環境を提供しています。

加古川市の刑法犯認知件数が4割減!市民を守る「見守りカメラ」の実績

加古川市では、犯罪および交通事故の未然防止を目的として、平成29年度から段階的に見守りカメラの設置を進めてきました。この取り組みの結果、市内の刑法犯認知件数は、設置前と比較して約4割減少するという顕著な実績を残しています。 「カメラがある」という抑止力と、万が一の際の迅速な対応を可能にするデジタルインフラが、市民の安全を根底から支えています。

スマートシティ加古川の「見守りインフラ」

加古川市が取り組む、こどもたちの安全を確保するための恒常的な設備・支援体制は以下の通りです。

【設置設備】 見守りカメラ 1,500台 / AI搭載「高度化見守りカメラ」 153台(計1,653台)
【設置場所】 市内の通学路、学校周辺、公園、駅周辺、主要道路の交差点など
【新1年生への支援】 市内全小学1年生に対し、位置情報通知用の「ビーコンタグ(BLEタグ)」を無償提供

 

 
【見守り網の拡充】 市内の公用車や協力会社の社用車にも検知器を搭載し、「動く見守りの目」として運用

[見守りカメラの種類]
(a) (b) (C)

 

(a)  見守りカメラ
主な設置場所:通学路や学校周辺、駅周辺、公園周辺、駐輪場周辺、主要交差点など
目的犯罪・交通事故の未然防止の仕組みを強化
設置台数1,500台
基本機能見守りカメラにビーコンタグ検知器が内蔵されており、ビーコンタグ情報を検知することにより、位置情報履歴をお知らせするシステム

(b) 高度化見守りカメラ(Ⅰ型・Ⅱ型)
主な設置場所:通学路や学校周辺、駅周辺、公園周辺、駐輪場周辺など
目的犯罪・交通事故の未然防止の仕組みを強化
設置台数150台(うちⅠ型100台、Ⅱ型50台)
特化機能
Ⅰ型】 AIが悲鳴などの異常音を検知し、カメラ付近にいる人にスピーカーの音声と回転灯で危険を知らせる。
【Ⅱ型】 AIが車両の接近を検知し歩行者にスピーカーの音声と回転灯で注意喚起を行う。また悲鳴などの異常音を検知し、カメラ付近にいる人にスピーカーの音声と回転灯で危険を知らせる。

(c) 高度化見守りカメラ(危険運転検知特化型)
主な設置場所: 信号のある交差点
目的 歩行者等と巻き込み事故を未然に防ぐ
設置台数3台
特化機能 AIが車両の接近を検知し、歩行者にスピーカーで注意喚起を行う。

■ AIが危険を検知し、歩行者に直接警告

児童の事故原因の多くは「飛び出し」や「横断歩道外の横断」といった歩行者側の違反に起因するとされています。※2加古川市の「高度化見守りカメラ」は、AIがこどもの動きや周囲の危険を察知し、物理的な音と光で事故を防ぎます。
【危険運転検知】 車両の接近を検知し、スピーカーから音声で歩行者に注意を促すことで、巻き込み事故等の交通事故を未然に防ぎます。
【異常音検知】 悲鳴などの異常音をAIが判別。即座にスピーカーと回転灯で周囲に異常を知らせます。

「位置情報の通知」で離れた場所からも見守り

すべてのカメラに内蔵された「ビーコンタグ検知器」が、こどもの登下校をリアルタイムで支えます。
【通知システム】 こどもが持つタグの電波をカメラが検知すると、保護者のスマホに通過履歴が届きます。
【検知網の広さ】 固定カメラだけでなく、市内の公用車や協力会社の社用車も「動く検知器」として走行。自宅から500メートル以内の「慣れた道」での事故が多い傾向※1に対し、街全体を網羅した見守り網で対応します。
<見守りサービス概要>https://www.city.kakogawa.lg.jp/soshikikarasagasu/bousai/shiminseikatsuanshinka/ICT/1527646378963.html

補足:こども、高齢者、そして災害時まで。街全体を守る「安全の柱」

加古川市の見守りカメラとサービスは、交通安全のみならず、現代社会が抱える多様な課題への「一手」として機能しています。

  1. 1.児童誘拐の抑止と認知症行方不明者への対策

 兵庫県は認知症による行方不明届出件数が2023年に県内だけで2,094人にのぼり、全国的にも11年連続で最多という課題を抱えています。※3
 加古川市では、新小学1年生に加え、認知症高齢者等にもビーコンタグを無償提供。タグ利用者の家族アンケートでは、52%が「タグを使って居場所を発見できた」と回答しており、誘拐事案の抑止のみならず、具体的な所在確認手段として成果を上げています。

2.市民の“目”をデジタルで増やす「ながら見守り活動」

 日常生活の中で防犯の視点を持つ「ながら見守り活動」を推進しています。
2025年4月からは、スマホが検知器になる「みまもりアプリ」を起動して条件を達成した市民に「かこがわウェルピーポイント」を付与する制度を開始。市民参加型の安全体制を構築しています。

iPhoneをご利用の方(App Storeのサイト)

Android端末をご利用の方(Google Playのサイト)

 


  1. 3.見守りの“網”を広げる官民連携の取組

 こうした市民参加の取組に加え企業との連携により、見守りの範囲はさらに広がっています。「みまもりアプリ」を活用した見守りボランティア活動により、市内の検知エリアは着実に拡大しており、「ビーコンタグ(BLEタグ)」をお持ちの高齢者や子どもなどの行方不明時の早期発見につながる体制の強化が期待されます。また、企業の業務と連動した見守り活動も進んでいます。
・生活協同組合コープこうべ
 宅配事業で加古川市内を担当する配達員の業務用スマートフォンに「みまもりアプリ」をインストールし、商品配達や注文書回収など日常業務のなかで見守り活動を実施しています。
・BAN-BANネットワークス株式会社
 社用携帯電話に「みまもりアプリ」をインストールし、社員が地域での取材活動など業務にあわせてアプリを用いた見守り活動を実施しています。このように、市民の生活と企業活動の双方を通じて見守りの“網”が広がり、地域全体で支える安全・安心のまちづくりが進んでいます。

4. 災害・緊急時にも一役買うスピーカー機能

 一部の見守りカメラにはスピーカーが搭載されており、災害情報や緊急情報を発信可能です。犯罪や事故だけでなく、有事の際の市民の安全確保にも重要な役割を果たしています。

■デジタル技術で課題解決

 加古川市では、「市民中心の課題解決型スマートシティ」を実現するため、デジタル技術を積極的に活用し、地域課題の解決に取り組んでいます。市民の皆さまに利便性や生活の質の向上をより実感していただけるよう、令和3年3月に「加古川市スマートシティ構想」を策定し、様々な取組を進めています。

  • オンライン上での報道資料公開●

PRTIMES(リリース):https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/84250
PRTODAY(リリース・ニュースレターなど):https://www.pr-today.net/a00442/

【引用・参考元】
※1:政府広報オンライン「小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約2.5倍。新1年生を交通事故から守るには?」 https://www.gov-online.go.jp/article/201804/entry-8077.html
※2:公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA)「ITARDA INFORMATION 通学中の交通事故分析」(No.116) https://www.itarda.or.jp/contents/151/info116.pdf
※3:警察庁「令和5年における行方不明者の状況」(2024年公表資料) https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R05yukuefumeisha.pdf