多くの将棋プロ棋士を輩出している「棋士のまち加古川」 世界的なボードゲーム「ラミィキューブ」の競技人口も多数

兵庫県加古川市(市長:岡田康裕)は、一級河川である加古川や播磨富士と呼ばれる高御位山など緑・自然が溢れる都市です。加古川市は市にゆかりのあるプロ棋士が7名もいるという全国でも稀な「棋士のまち」であり、また世界的に人気の高いボードゲーム「ラミィキューブ」の有力プレイヤーも多く、2024年の日本選手権が加古川市で開催されています。

全国的にも稀!加古川市ゆかりのプロ棋士は7名
将棋を学べる場が身近にあることが「棋士のまち」の強み

加古川市は、市ゆかりのプロ棋士7名が活躍中であることから「棋士のまち」を全国に発信しています。最近でも、令和5年に加古川市出身の上野裕寿四段がプロ棋士となりました。上野四段は、加古川市在住で、これまでにも多くのプロ棋士を育てられている井上慶太九段のもとで腕を磨いてきました。令和5年10月に開催された第54期新人王戦や令和6年の第14期加古川青流戦で見事優勝するなど、今後の活躍が期待される注目の若手プロ棋士です。小学生の頃から遠くに通わずとも身近に将棋を本格的に学べる場があったことや多くの対戦相手がいたことがプロ棋士への足掛かりとなりました。

市内での将棋イベントも多数実施、小学校では将棋の授業が
本格的な将棋を身近で手軽に学べる環境が整っている

加古川市では、プロ棋士と交流ができるイベント「将棋フェスタ」、「夏休みこども将棋教室」などが毎年開催され、日本将棋連盟公式戦「加古川青流戦」を主催するなど、将棋が市民やこどもたちにとって身近な存在になっています。

 

11月には日本将棋連盟創立100周年を記念した「将棋のまち100面指しin加古川」が行われ、加古川市ゆかりのプロ棋士らが集まり、各地から参加された100人の皆さんと対局を楽しむなど「棋士のまち」として多くのイベントが開催されています。
また令和3年からは、若い世代にも将棋に触れるきっかけを作り、ふるさと意識の醸成などにつなげてもらうことを目的に、市内一部の小学校で将棋の授業がスタートしました。井上慶太九段やお隣の高砂市出身の村田智穂女流三段などプロ棋士や女流棋士の協力を得て、小学3年生を対象に合計4時間の授業を行い、将棋に触れたことがない児童でも楽しめるよう駒の種類や動かし方などを指導しています。小さな頃から将棋に触れる機会が多いことも、多くの棋士を輩出している要因と考えられています。

 

近年、世界的人気のボードゲーム「ラミィキューブ」が盛ん
日本チャンピオンを輩出している加古川市で2024年日本選手権を開催!

「ラミィキューブ」とは、1から13までの数字が書かれたタイルを使って最大4人で遊ぶボードゲームです。トランプと麻雀をミックスしたようなゲームで、数字を合わせ手持ちのタイルをいち早く無くしたプレイヤーが勝ちというルールです。シンプルながら戦略が必要な非常に頭を使うゲームです。世界中で遊ばれており、世界選手権も開催されるほど人気があります。
加古川市では、有力プレイヤーも多く、直近2回の日本チャンピオンを加古川市から輩出したことをきっかけに、2024年の日本選手権は加古川市で開催されました。東京以外での開催は初であり「ラミィキューブ」界隈では加古川市は有名エリアとなっています。

2024年日本選手権で準優勝したのは加古川市在住の高校1年生
児童クラブで出会い、地元ゲームショップのプレイスペースで育まれた「ラミィキューブ」の実力

加古川市で行われた2024年の日本選手権で準優勝したのは、加古川市在住の高校1年生の先田莉緒さんです。先田さんは、小学生の時に通っていた児童クラブでラミィキューブに出会い夢中になったそうです。その後、市内のボードゲームショップ「駒の時間(こまのとき)」が毎月行っている定例会に参加するようになり、力をつけてきました。加古川市の有力プレイヤーの多くがこの「駒の時間」に集まり、切磋琢磨して実力を磨いています。
昔から将棋が盛んで多くのプロ棋士を輩出してきた加古川市の歴史の中で、新たに「ラミィキューブ」でも多くの実力者が誕生しています。